| ロワールワイン、シュヴェルニーと クール・シュヴェルニー 名高いロワール河流域原産呼称ワインの美味なる道筋から遠ざかる前に、最近アンジェで開催されたロワールワイン見本市で、ソローニュ地方のシュヴェルニーとクール・シュヴェルニーという2つの呼称の最新作を味わってきました。 2007年にそのスタイルを探求する シュヴェルニー 2007年は微妙な年です。シュヴェルニーはその原産地統制呼称のあるブドウ生産地区に独特な芳香と味覚のアイデンティティーを創り上げました。ある様式、ある一貫性を見出すのに苦心しています。シンプルでむしろ技術的な特色に立脚したワインです。 この状況において、幾つかが他を抜きん出ています。白ワインで優れているのは、フィリップ・テシエ氏のものです。真正な果実風味のワインは、とても深い味わいで、プチ・シャンボールのドメーヌは、ビゾリエールとヴァンダンジュ・マニュエルのヴィンテージで華麗な二重奏を実現しています。スタイルは混じり気がなく、一瞬にして喜びが味わえます。ヴェイユーのドメーヌは、ミント風味が利いて、ミネラルな張りが奥行きを深くしています。 赤ワインの王者、 ル・ポアン・デュ・ジュール シュヴェルニーの赤では、レベルはいっそう不均質です。アルコールの熟成と生理的なそれとの間で調和を示すワインは少ないのです。ブドウ剪定後に残された芽数の管理に熟練し、厳格な仕分けで選び抜き、ブドウ収穫日でリスクを冒すことだけが、ヴィンテージを昇華させられます。フィリップ・テシエ氏はここでも、ポアン・デュ・ジュールという偉業を達成しています。樹齢40年以上のブドウの木から収穫したガメイとピノノワールの、適切な組み合わせです。満ち溢れる果実風味を思いっきり味わってください。ヴェイユーのクニウー家も、もう一つ別なシュヴェルニーの赤ワインを提供しています。芳香に飾り気のないワインは、豊かでこくがあり、カルトゥジオ騎士修道会の設立者、聖ブルーノも堪能したといわれています。フランソワ・カザン氏のこれぞ「ガメイ」というべき佳作ワインも、大いに堪能しました。そしてレ・ジュアールのドメーヌのミシェル・ジャンドリエ氏は、ジューシーな果実の2007年ものを提供しています。口当たりの良い、早く熟成するワインです。凝縮され古色を帯びたガメイが、再び君臨しているのです。 クール・シュヴェルニーの支配者、 ロモランタン ソローニュ地方産白ワイン愛好者は、ブドウ品種ロモランタンに由来するクール・シュヴェルニーの舌触りを好みます。若いときは芳香が地味で移り気ですが、同じ産地で栽培されたソーヴィニオンやシャルドネーよりも幅広く、味が良くなっていく優れた力を持っています。その例として、ムーランのドメーヌの、エルヴェ・ヴィルマード氏のレ・ザカシアは、優れたヴィンテージです。完璧な熟成、大らかで揺るぎない骨組み、心地よい鉱物的な苦味を、アーモンドと蜂蜜の風味が引き立て、申し分ないワインです。フランソワ・カザン氏のヴィエイユ・ヴィーニュは、豊かで完璧な骨組みに支えられた果実と威勢良い酸味のある張りが評価できます。私は、いっそう厳格なレ・ジュアールのワインの、カンゾウ、リンドウなどのニュアンスが出す立体感を好んでいます。 シュヴェルニーとクール・シュヴェルニーの2007年の優れものたちは、白も赤も若いうちに飲むことをお勧めします! Vins de Loire, Cheverny et Cour Cheverny pour la Revue du Vin de France Avril 2008 オリヴィエ・プーシエ記ラ・ルヴュ・デ・ヴァン・ド・フランス2008年4月号 |