活動領域 - ワイン日誌

スタイルに関わる、アルザスのピノブラン
アルザスワイン、ヴィンテージ2007
珪石質或いは石灰質の産地、サンセールを堪能しましょう
ロワールワイン、シュヴェルニーとクール・シュヴェルニー
麹菌の影響を受けて
ギリシャのさまざまな傑作
発展するドウロの赤ワイン





スタイルに関わる、アルザスのピノブラン

 

 今、アルザスの最も評価の高いブドウ苗はリースリングとゲヴュルツトラミナーですが、ブドウ収穫の大部分を占めるのはピノブランです(2007年の収穫で生産の23%、リースリングは21%)。このヘゲモニーには、理由が2つあります。第1に、ピノブランの名称について2つのブドウ苗、ピノブランとピノオクセロワが存在します。第2は、この2種のブドウ苗はアルザスの発泡ワインのベースだからです。

 

寡黙なラベル

ピノブランとピノオクセロワは組み合わされることが多いのですが、単種でもワインが造られます。この2種はそれぞれが、芳香と味覚の異なる域で自己表現します。白果実、アーモンド、ヘーゼルナッツを感じさせるピノブランは、ピノオクセロワ以上に酸味と張りがあります。ピノオクセロワは、まろやかでこくがあるワインを産み、ピノグリにとても近い黄果実のノートで進化する、濃く甘い芳香です。しかし、これらがブレンドされると、各ブドウ苗の占める割合も、残留糖分含有量もラベルからは読み取ることができず、飲み手には見当が付かなくなります。このタイプのワインの正確なスタイルを確かめるのは難しいということになります。喉の渇きを癒す面白いワインとして紹介されることの多いピノブランは、外見以上に複雑で、多様な表情を示します。私が再度2007年ものを試飲して判断した、現実です。

 

あらゆるスタイルの見られるワイン畑

一つ一つが魅力的なワインのパッチワーク発見に、ご案内しましょう。まず、アメルシュウィール村のマルタン・シャッゼル氏を挙げたいと思います。気風がクラシックなヴィエイユ・ヴィーニュは、大らかで引き締まった素晴らしいワインです。バール村のヴァンサン・ストーフラー氏も、優雅で溌剌としたピノブランを提供しています。ヴェストハルテン村のエリック・ロマンジェ氏の流儀では、ピノブランがその強い果実風味、調和、そしてこのブドウ苗で重要なポイントである飲み易いという一面で光っています。ヴェットルスハイム村のアルベール・マン氏のドメーヌは、ピノブランで最も良質なワインを生産しています(ピノオクセロワ70%、ピノブラン30%)。ミネラルな風味がワインの華やかさをまとめています。

 

稀なる瞬間

 

アルベール・ボクスラー氏は、ニーデルモルシュヴィール村のブラントの銘醸区画に植えたより力強い純正ピノブランを提供してくれます。花崗岩質産地の典型的なミネラル風味が、豊満な味わいを出しています。ジョスマイヤーのドメーヌのピノオクセロワ・キュヴェHも包容力があり、ビターなミネラルがボディーのある味と立体感を作っています。オルシュヴィール村のヴァランタン・チュスラン氏のピノブランは、ブリオッシュ風味の厚みがあり穏やかで、食事に添えるためのワインとして献じられています。同じドメーヌのピノオクセロワ・キュヴェAも、甘美な感覚の生彩あるワインです。そしてエギスハイム村のエミール・ベイエ氏は、アンスタン・ラール(稀なる瞬間)と名づけたピノブランの甘口ワインを生産しています。甘味と濃度レベルでは逸話的とも言えるこのワインの選果クオリティー、そして糖分と酸味のバランスを讃えましょう。

Pinot blanc d'Alsace, une affaire de style
Pour la Revue du Vin de France juillet/août 2008
オリヴィエ・プーシエ記ラ・ルヴュ・デ・
ヴァン・ド・フランス
20087-8月号 


アルザスのブドウ苗


シルヴァネール

ピノブラン

リースリング

ミュスカ・ダルザス

ピノグリ

ゲヴュルツトラミナー

クレヴナー・ド・
ハイリゲンスタイン

ピノノワール

ジェンティル

エーデルツヴィッカー

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